NISHIO Hirokazu[Translate]
「必要ない」は曖昧
必要ない」という言葉は曖昧
「目的Yの達成に条件Xは必要ない」というとき
条件Xが満たされてなくても、Yが達成される、という事例が1つ以上存在する
論理的
「Xは必要条件ではない」
条件Xを満たしていない場合のYと、満たしている場合のY'の差Dについて
Dがゼロである
これは上記の「Xは必要条件ではない」よりも強い主張
科学における「有意差があるかどうか」に近い概念
Dはゼロではないが、条件Xを獲得するコストと比較して小さい
採算性の基準
Dはゼロではないが、その差に、話者が価値を見出していない
話者の主観的な価値観の基準

「Xが必要である」と「Xがあってはいけない」の両極端があり、その両極端の間が全部曖昧に「Xは必要ない」と呼ばれている
"Engineer's way of creating knowledge" the English version of my book is now available on [Engineer's way of creating knowledge]

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