NISHIO Hirokazu[Translate]
ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ
チ。―地球の運動について―』の作者の魚豊がその後に作ったもの
陰謀論がテーマ
チ。―地球の運動について―』のテーマでは後世の知識を持っている我々からすると地動説側が正しいことがわかっているわけだが、「社会において多数派が信じている内容と矛盾することを信じている少数派」という意味では構図は陰謀論と共通であり、同じ構図を反対側から見ることになる、という説明を友人に聞いて面白そうだと思った
全部読んだ、面白かった

1巻を読んだ
これはやばいな
なんと言えばいいのか
自分が頭いいと思い込んでたり、ちょっと悪徳商法に騙されたり、福祉に興味のある金持ちの女の子に優しくされて脈があるとか思い込んじゃったりしているだけの善良な市民
なのが陰謀論にはまっていくプロセスが描かれている
えげつない漫画を作るなぁ...
「え、英語が読める… ってことはこの人たち本当にすごいのかも!」(陰謀論者の集会にて)
グイグイ話がヤバいことになっていくのをここに書きたくなるがネタバレなので保留

一気読みした1:04
前者は机上でパズル的にネタを組んでいる感がある一方、後者二つは描写のあちこちの要素が「実際に存在しているものなんだなうな」感がある
みいちゃんも、みいちゃんの属性の全部が一人の人からではなさそうだが、「頭が弱くて犯罪や風俗をしてしまう」や「DV彼氏に貢いでしまう」や「お部屋なのに動物を飼おうとする」の描写は取材で実在の事例からとってそう感がある
ようこそ!FACTも、福祉に興味のある金持ち女子や、陰謀論集会、陰謀論の先生の振る舞いに、取材でとってそう感がある
愚かで勤勉な私たちは、のお姉さんは「愚かで勤勉」な陰謀論者として描かれている
お姉さんは「気づいた」と描写されていて、FACTの主人公は「疑っている」ところから「先生」に丸めこまれて信じてしまう
それは人生が充実していない主人公に対して、適切に彼が飢えている「承認」を与えて育てているから
愚かで勤勉な私たちは、の主人公には実在感がないよね
賭ケグルイのなかまというか(もうちょっとメジャーなものに例えたい...)
カイジとか
ぶっ飛んだ設定のキャラクターがぶっ飛んだ設定の世界で動き回って面白い、というタイプのもの
そう考えると「異世界転生、オレツエー」の仲間ともいえるか?
こういう設定でこういうことをしたら確かにこうなるかもしれないな、という意味ではSFの一種というか
あー、そうか、これは1984年とかすばらしい新世界の方が近いのか
やっぱこの作者が書いてるのはSFだな



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