NISHIO Hirokazu[Translate]
FitとDevelopは誤った二項対立
自分にFitするものが「見つかる」というメンタルモデル
自分にFitするものを「育てる」「育む」「Developする」というメンタルモデル

この二つを対比させて語られがちだが、違う気がした(ver.2.0)
(A)「見つかる」のメンタルモデルは、初対面からわずかな瞬間にある水準のラインを超える感じ
(B) 「育む」のメンタルモデルは、時間をかけて上昇して行ってラインを超える感じ
でもじっくり考えてみたらもっと運とか勢いとかの影響でガタガタと振動している気がする
ラインも複数ある
振動によってラインを超えると「ラインを超えたことがある」という事実が発生して、それがスコアの下支えになる
これが(C)

(C)の表現は一次元の尺度の上に大小関係のあるマイルストーンがあることを暗黙に仮定していて、それも違う気がする。
本質的には「世界には『一度入力が1以上になると出力が0から1に変わり、その後ずっと1のまま』という振る舞いをするメカニズムがある」ということ
それらは直列してないのでブール束になっている
0→1への遷移しかしないのでだんだん原点(0, 0, 0, ...)から離れていく
この「原点からの距離がだんだん大きくなっていく」が(B)の形で観測される
個別の0→1への遷移は(A)の形である



上記の抽象度の高い話は下記のもう少し具体的な話から派生した(ver.1.0)
from 2024/11/10(blu3moの日記)
人間関係の構築をマッチング問題として捉えるより、プロセスの問題として捉える方が筋が良さそう
極端に言うなら、今までは「"気が合う"人を見つけるために、できる限り多くの人と会うべき」と思っていたblu3mo
"気が合い"度を最大化することがゴールなら、探索範囲を広げるアプローチは筋が良い
ただ、この人間関係モデルはプロセスの部分を単純化しすぎていた
その結果ゴール設定やそのための行動もずれていた
という現状認識blu3mo

>人間関係の構築をマッチング問題として捉えるより、プロセスの問題として捉える方が筋が良さそう
それは「相性100点の人がいてそれを探す」ではなく「相性が高まりそうな人と一緒にいてだんだん高めて行く」みたいなことかな?nishio
二つの捉え方のバランスを適切に取るならそうですねblu3mo
出会った時のスコアと、その後のスコアの伸びが、最終的なスコアに占める割合はどの程度か...nishio
恋愛と無関係なこれを連想したnishio
元々の記事を見たらエーリッヒ・フロムの『愛するということ』の話をしていて、恋愛と無関係ではなかったw
確かに、抽象的には同じ話だblu3mo
(注釈: blu3moの話はそもそも恋愛の話ではなく抽象化されていたが、勝手に恋愛の話と解釈した上で抽象化してプロジェクトへの熱意を見出す話と関連を見出していた)

恋愛の話、考えてみたnishio
(A)「見つかる」のメンタルモデルは、初対面からわずかな瞬間にある水準のラインを超える感じ
(B) 「育む」のメンタルモデルは、時間をかけて上昇して行ってラインを超える感じ
でもじっくり考えてみたらもっと運とか勢いとかの影響でガタガタと振動している気がする
ラインも複数ある
振動によってラインを超えると「この人とはラインを超えたことがある」という認識が発生して、スコアの下支えになる
これが(C)
ガタガタ振動するのは会ってない間に発生することはあんまりない
なので「定期的に人間と顔を合わせる環境」は進展させる効果がある
単に会うだけでも単純接触効果がある
それに加えて確率的な出来事としてライン超えが発生する
とここまで書いてからラインが明確に観測できるものばかりではない気がしてきた
何をラインだと感じるかも人それぞれ


(ver.2.1)
ガチャ確率的事象で、出るか出ないかのどちらか
確実に出す方法はない
しかし100回が引けばほぼ確実に「何も引いていない状態」より有利なゲーム状態になる
特定の人と一緒に居続けることはガチャを引き続けるようなもの
個別のガチャは狙えないが、合計の増加は狙える

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