NISHIO Hirokazu[Translate]
2025年のブロードリスニング
2025-12-02の理解で新しい絵を描いた
2023年に描いたブロードリスニングの図ではこう描いた
この左の図(E)と右の図(F)についてこの2年間の活動で理解が深まったので新しい絵を描いた
A:
大勢が意見を発信するとそれを受け取る人はパンクする
これがE
パブコメ大量投稿問題などはこの状態
B:
Aの状況を避けるために「一部の人だけから話を聞く」ということが行われている
こうなると「一部の人」に含まれなかった人は不満
C:
なので「俺たちの話も聞け!」となる
しかしこれをやるとAの状態になるのでありえない選択肢
「ブロードリスニング」が「BをCにすること」だと思っている人がいることがこの2年間の意外な気づきであった
「情報の受け手」「聞き手」が「情報洪水」に苦しめられている、ということに想像力が及んでいない

ブロードリスニングの「リスニング」は「聞くこと」であって、聞くことの主体は「聞き手」
D: 2025年12月の現時点で見えてきた形
Fの図がより詳細に理解できるようになってきた
AIが聞いて考えを整理してまとめるという形のシステムが2025年には生まれつつある
この時は「多様な形があり得る」という表現だった
2025年3月にいどばたシステムv1が生まれる
その後実験を繰り返して6月にはチームみらいの「しゃべれるマニフェスト」という形になる
11月段階ではみらいAIインタビューと言うかたちで「チームみらいが聞きたいことに対して、AIインタビュアーが人々と1対1の対話をして聞く」という構造が生まれている
このDの図の矢印が双方向になっているのが重要
2023年の段階では片方向しか見えていなかった
現時点でのみらいAIインタビューは
人々とAIインタビュアーが対話をする短期的な「双方向コミュニケーション」がある
一方で対話の結果として提出されたレポートをチームみらいがどう活用しているのかは見えにくい
聞き手とAIとの間の双方向性はかなり貧弱
聞き手は聞きたいことをプロンプトに入れる
しばらく実行して意見が集まってきてから分析して、「聞きたいこと」に対するリアクションを得る
一応双方向ではあるが、一往復に1〜2週間かかる

解説を書いていて、2種類じゃなくて3種類のステークホルダーがいる話を先日書いたのを思い出した
中間にいるデータ分析者が情報洪水で破綻していることを市民側が理解してないことが多い

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