NISHIO Hirokazu[Translate]
ラッセルと語りえぬもの

ラッセル
どの与えられた言語においてもその言語が表現し得ない事物があるとしても、そういう事物について語りうる言語を構築することは常に可能である
どの言語L_iにもその言語で表現できないc_iがあるが、c_iについて語れるL_{i+1}を作ることが可能だということ

これに対して安冨 歩暗黙知の次元を基礎に据えて考える
価値が生み出されるプロセスは神秘であり語りえぬものだから議論をしても意味がない
そのプロセスを妨げるものについて議論をするのが有益
すこし飛躍や過度の抽象化があるかもしれない
「Xとは何か」が意味のない議論であるときに「Xを阻害するのは何か」が意味のある議論でありえる、という変換演算には有用性を感じる

龍樹によるヴィトゲンシュタインの否定的解決
像と操作の分離は不可能
「"去ること"と"去る者"は一体ではない」
「"去る主体"が"去ること"はない」

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