NISHIO Hirokazu[Translate]
アテンションとクラスタリング
GPT5
アテンションは、あるqueryに対して、関連の強いkeyに対応するvalueを重み付き平均する計算である。
y_i=\sum_j \operatorname{softmax}_j(q_i^\top k_j),v_j
これは、学習された類似度空間におけるカーネル平滑化や近傍情報の集約とみなせる。keyとvalueが同じ点群を表し、内積が距離に対応する条件では、各点を近傍の重心へ動かすmean-shiftに近い。

ただし、通常のself-attentionは k平均法そのものではない。
k平均法は「データ点×クラスタ中心」の所属関係を計算する。
self-attentionは「データ点×データ点」の参照関係を計算する。
アテンションヘッド数はクラスタ数ではなく、異なる射影や類似度の見方の数である。
一つのヘッドでも、queryごとに異なる複数の近傍構造を表現できる。

LLMに多数の項目を与えてグループ化させる場合、各層のアテンションによって、話題、人物、因果関係、対比などの複数の観点から情報が集約される。その結果、残差ストリームや出力途中のtoken状態に、一時的なグループのプロトタイプが形成されると考えられる。
より直接的にsoft k-meansに近いのは、K 個のslotやプロトタイプをqueryとして用意し、各データ点をそれらへ競合的に割り当て、重み付き平均で反復更新する構造である。この場合はslot数 K をクラスタ数と対応づけられる。
要するに、
\text{1個のアテンションヘッド} \approx \text{学習されたカーネル平滑化器}
であり、LLMによるグループ化は、
\text{多視点の近傍集約} + \text{特徴変換} + \text{動的なプロトタイプ形成}
によって実現されるクラスタリング的な計算と捉えるのが適切である。


きっかけ
nishio
300件入力した、コンテキストに置いた、というだけではKJ法的なグループ編成ができている保証はない
アテンションヘッドをkとした場合のk個のクラスタのk平均法みたいな感じではないか
GPT5
着眼点の中心は合っています。ただし、
>アテンションヘッド数 h をクラスタ数 k とする k-平均法
と捉えるのは違います。より近い表現は、
>各アテンションヘッドは、学習された類似度空間におけるカーネル平滑化器であり、Transformer全体はそれを多層・反復的に用いるメッセージパッシング系である。条件を追加すると、その一部をsoft k-meansとして使える
です。


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