NISHIO Hirokazu[Translate]
ネットワーク効果/ネットワーク財/Supermodularity/Supermodular Goods
nishio「ネットワーク効果」「ネットワーク財」「Supermodularity」「Supermodular Goods」のそれぞれの概念がいつ頃登場して普及していったかの歴史的背景を説明して

まとめ
>nishio ネットワーク効果が1908(電話)、メトカーフの法則が1980s(イーサネット)、その後1985~95に経済理論化する上でネットワーク財という言葉が生まれた。Supermodularの概念は1978、Supermodular Goodsは1990s, 2004に本が出てる(オープンソース運動)


gpt
登場時期:1970年代から1980年代
背景:電話ネットワークの価値が利用者数の増加に比例して高まることを示す現象。現代の理論はJoseph FarrellやCarl Shapiroらによって1990年代に発展​ (Wikipedia)​​ (Corporate Finance Institute)​。
>ネットワーク効果は、特許取得後のベル・テレフォンの初代社長であるセオドア・ベイルが、米国の電話サービスを独占する上での議論の中心的なテーマであった。1908年、彼がベルの年次報告書でこの概念を提示したとき、4,000以上の地方および地域の電話交換機があり、そのほとんどが最終的にベルシステムに統合されました。
gpt
1908年、Theodore Vailがベル電話会社の年次報告書でネットワーク効果の概念を提示しました。この報告書では、電話ネットワークの価値がネットワーク内の利用者数に依存することを強調し、ネットワークが成長するにつれてその価値も増加することを示しました。Vailの主張によると、多数の独立した電話システムが統合され、ベルシステムの一部として動作することで、ネットワーク全体の価値が向上すると述べられています​ (Wikipedia)​​ (Cambridge)​。
この年次報告書でのVailの発表は、電話サービスの独占を正当化するための重要な論拠となり、最終的に多数の地域電話交換局がベルシステムに統合される道を開きました。この報告書は、ネットワーク効果の初期の理論化の一例とされています
>ネットワーク効果は、メトカーフの法則として述べられたロバート・メトカーフによって普及しました。メトカーフは、イーサネットの共同発明者の1人であり...顧客がネットワークのメリットを享受するためには、イーサネットカードが一定のクリティカルマスを超える必要があると主張しました。
1980sの話
>ネットワーク効果の経済理論は、1985年から1995年にかけて、研究者のマイケル・L・カッツ、カール・シャピロ、ジョセフ・ファレル、ガース・サロナーによって大幅に進歩しました。

登場時期:1980年代
背景:ネットワーク効果に基づく概念で、使用者が増えるほど価値が高まる財
上記のメトカーフの話を経済学者たちが経済理論化する過程で生まれた言葉だなnishio

登場時期:1970年代後半
背景:Donald M. Topkisが提唱。戦略的意思決定や技術革新の分析に利用​ (Princeton University Press)​。
gptDonald M. Topkisの「Supermodularity and Complementarity」は、経済学における補完性とモノトーン比較静学の理論を発展させたものです。この著作では、超加法関数を用いて補完性を分析し、これを広範な経済モデルに適用しています。特に、意思決定問題、非協力ゲーム、協力ゲームにおける戦略的相互作用を深く掘り下げています。超加法性理論は、戦略の組み合わせによる利得の最大化や、最適な意思決定を導く方法論として重要です
上記の本は1998だね、概念の登場時期としては下記か
Topkis, D. M. (1978). Minimizing a submodular function on a lattice. Operations research, 26(2), 305-321.

登場時期:1990年代
背景:超加法性理論に基づき、複数の財が一緒に使用されると価値が高まる現象​ (Princeton University Press)​。
nishio"Supermodular Goods"という言葉の初出は?
gpt「Supermodular Goods」という言葉は、Steven Weberがカリフォルニア大学バークレー校でオープンソースソフトウェアを説明する際に初めて使われました。これは、使用することで他のユーザーにもプラスの価値を提供する「アンチライバル」な財の一例として説明されています。この概念は、オープンソースソフトウェアに限らず、発明や発見、法制度、プロトコル、標準規格など、多くのカテゴリーに拡張されています​(Beyond Public and Private)。
gptSteven Weberは、2004年に出版された『The Success of Open Source』の中で、この概念を提唱しました。この本では、オープンソースソフトウェアの成功の背景とその経済的・政治的意義について詳しく述べています​ (Harvard University Press)​​ (Wikipedia)​​ (Strathprints)​。

"Engineer's way of creating knowledge" the English version of my book is now available on [Engineer's way of creating knowledge]

(C)NISHIO Hirokazu / Converted from [Scrapbox] at [Edit]