NISHIO Hirokazu[Translate]
リンクと意味の創造
2025-09-18
これを改めて考える

次のセクション"Relation or relata"(「体験過程と意味の創造」勉強会3#61fcad9aaff09e00004a8be9)と合わせて考えることが重要だと思う

1: 素朴なリンクの概念は、まずリンク先される対象Bが存在している
2: ところがScrapbox/Cosenseに慣れている人なら誰でも知っているように、Scrapbox/Cosenseではしばしば存在しない対象Xに対するリンクが行われる
3: なぜそれをするのかというと、将来的に別のページBが対象Xにリンクした時にXを介してAとBがつながるのが有益だからである
(2)でAがXにリンクした時点でこのリンクは逆リンクを伴った双方向リンクになる
(2)の時点では有用ではないが(3)の段階でXのページにAとBへのリンクがある状態になり、とても便利になる

1: XというエッジによってAとBが双方向にリンクされている、という解釈もできる
2: Xというタグに対してAとBから双方向リンクが存在している、という解釈もできる
3: Scrapbox/Cosense的には、Xは「タグ」などという特殊なオブジェクトではなく、AやBと同様のページオブジェクトである
くわえて2ホップリンクの仕組みによってAとBの間に直接のリンクが生成される

1: Aを言語化した時点でXに単なる文中の1単語以上の価値があると感じてブラケティングする
2: 同様にBを言語化した時点でXに価値を感じてブラケティングする
3: これがシステムによって接続されることでAの存在を発見する
交差点であることの気づきを人間の脳に頼らずに実現することができる
4: Xの記述が太ることによって、Xによって作られたAの側面と、Xによって作られたBの側面ができる
今回のケースではまず「AもBもXに言及している」という「関係」として表出している
その後で「AにおけるXの使われ方」と「BにおけるXの使われ方」という「Aの側面」「Bの側面」が導出される
これの比較によってXの言語化が促される
「(Xによって導出された)Aの側面」「(Xによって導出された)Bの側面」が「(Aによって導出された)Xの側面」「(Bによって導出された)Xの側面」になって、Xがはっきりしてくることによる
5: Xの記述にもまたYやZなどの価値のあるシンボルがあるのでブラケティングしておく
Xによって作られたAの側面や、Xによって作られたBの側面は新しいCやDを生み出す
これはCIRCUMLOCUTIONっぽい
と思ったがGPT5の解説を見るとちょっと違うなと感じた
活性化拡散の方が近い
書いたものによってモヤモヤが明確化では明確にCIRCUMLOCUTIONって書いてるんだけど、これはGPT5がジェンドリンの特有の言い回しを誤解しているのか僕が誤解しているのかどっちだ

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