NISHIO Hirokazu[Translate]
時間経過でコピー元が変わる
凍結した内部像
F29. 陳腐化/理想化された内部モデル vs 進化する実物(原因=鮮度:内部像がいつ更新を止めたか)
実物は成長・変化・混入しているのに、観察者の内部像は初期形や理想形のまま凍結している型。読みのズレの原因が空間的(窓・軸)でなく時間的——コピーの更新停止——である点で F25 同じものの異なる私的コピー の時間版です。
近同型ペアが「劣化コピーが広がる」↔「ピラミッドの底辺しか観測できてない人が見下し批判する現象」:対象は段階的に層を増して育つのに、頭の中は第1段のミニチュアのまま。
バズワードは解像度が低い」(語だけが流通し内部像が粗いまま)、「99%を100%とみなす誤り」「減ることと無くなることを混同する」(変化後も丸めた旧像で判断)、「見ようとしているものしか見えない」(期待像が観測を上書き)が並びます。

nishio
同じものの異なる私的コピーは1つのものに対して二人が異なるコピーをしていた
これはコピーがコピー対象とは異なっていることを仮定している
一方でこちらはコピーのタイミングで「コピーがコピー対象と異なっていなかった」としても、コピー対象が時間経過で変化するなら「過去のコピー」と「今のコピー対象」は異なっている、ということを指摘している
この指摘は僕にとって新しい言語化だった
このファミリーは6つ提示されたファミリーの6番目で、今までのものに比べると「これを同じ袋に入れる?」という感じが強いが、それはこの視点が僕の中でまだ明確になっていなかったからかもしれない
すでによくわかっている構造について「あなたの書いた図にはこの構造がよく出てきますね」とAIが言っても、それはあたりまえであり新しい構造の発見ではない

"Engineer's way of creating knowledge" the English version of my book is now available on [Engineer's way of creating knowledge]

(C)NISHIO Hirokazu / Converted from [Scrapbox] at [Edit]