NISHIO Hirokazu[Translate]
メンバーシップ型雇用かジョブ型雇用か、は誤った二分法

僕の授業の感想で「メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用に変わっていかなければいけませんね」というコメントがあって、そんなこと主張したつもりがないので当惑しました。
現実の解像度が低い議論のイメージ

社員が業務時間中に学ぶこと
これを肯定する会社が増えている
>たとえばRustの勉強をしたいエンジニアがいたとして、担当業務でRustを使っていなかったとしてもRust本を購入可能です。経費で購入した物でも私物でも、業務に役立つ技術書は業務時間中に読むことができます。

これが何によって正当化されているのか。
「労働者が会社に労働を提供し、それに会社が対価を支払う」というジョブ型のメンタルモデルでは、労働ではない「学び」に対して会社が支払うのはおかしいことになってしまう。
会社が社員を「メンバー」と捉えているから、その社員の成長に対して会社が投資することが正当化されるのだ。

関連

"Engineer's way of creating knowledge" the English version of my book is now available on [Engineer's way of creating knowledge]

(C)NISHIO Hirokazu / Converted from [Scrapbox] at [Edit]