NISHIO Hirokazu[Translate]
アウターゲームとインナーゲーム
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要点だけサクッと👇

インナーゲーム:心の中の妨害(注意散漫不安自己否定力み等)に向き合い、学習・集中・楽しさを回復する部分。
アウターゲーム:外部の相手・課題・環境と戦う部分(技術・戦術・成果など)。
テニスの古典『The Inner Game of Tennis』が最初に体系化しました(1974)。(メンタリンググループ, The Systems Thinker)

中核モデル
Self 1 / Self 2:
Self 1=命令・評価をする“語る自分”(顕在意識)。
Self 2=実際に“やる自分”(身体と自動的学習)。
コツはSelf 1の干渉を減らし、Self 2を信頼して実行させること。(メンタリンググループ)
式:Performance = Potential – Interference
成果=潜在能力-妨害
妨害(自己批判・過緊張・過度の指示)を減らすほど成果が出る。(The Systems Thinker)

代表的スキル(インナー側)
1. 非判断的な気づき(Nonjudgmental awareness)
良し悪しで裁かず「今起きている事実」を観察する。判断は身体の流れを硬くし、学習を妨げるため。(メンタリンググループ, Farnam Street)
2. 言葉よりイメージで自己指示
「こう打て」より「ここへ弾道を通す」等の映像・感覚でSelf 2に伝える。(メンタリンググループ)
3. Let it happen(任せる)× 集中(リラックスした集中)
「力んでやる」ではなく、明確な意図→任せる→観察の循環。(メンタリンググループ)

仕事・学習への応用(超実践)
30秒ルーチン
1. 目的を一行(外:成果/内:学び・充実)で定義する。
2. 今の注意の置き場所を確認(どこを見て・何を感じるか)。
3. 評価語を観察語に置換(「下手→ラケット面が遅れている」)。
4. 望む結果のイメージ→任せる→結果を無評価で観察。
この考え方はスポーツから職場まで拡張され、妨害を減らすことがパフォーマンスと学習を同時に高めると説明されています。(The Systems Thinker)

誤解しがちな点
ポジティブ思考を増やす話ではない:評価(良い/悪い)を減らし、事実観察を増やす話。(Farnam Street)
技術練習の代替ではない:アウター(技能)とインナー(心の扱い)は両輪。(メンタリンググループ)

さらに深く:原典『The Inner Game of Tennis』は、内なる妨害を扱うスキル群とSelf1/2の関係を詳説。ビジネス応用はGallwey本人の論考(“The Inner Game of Work”)が要点をまとめています。(メンタリンググループ, The Systems Thinker)


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