NISHIO Hirokazu[Translate]
OKR考察2018-12-27
Facebook 2018-12-27 に加筆しながら整理した @2018-12-30
>年末年始ということで自分のOKRを考えてみてるんだけど、一つに絞ってしまっていいの?という不安感がある。
>むしろあれもこれも手を出してしまったり、頼まれた講演を引き受けてしまったりしてるのをグッとこらえて目標達成に集中するためのものだから不安でもバッサリ行くべきなのか?そんな気もする。
目標を一つに絞ることに不安を感じた
「一つに絞る必要がある」は誤解である
Measure What Matters p.56 コラム「アンディ・グローブが示したOKRの要諦」
>一握りの目標を厳選することで何にノーというべきかが明確になる
>1サイクルあたりの目標を3〜5個にすると、最も重要なものを選ぶようになる
というわけで、1個にするのではなく「無数にある状態から一握りに絞りこむ」というプロセスが重要

>あー、これは「計画を固定的なものだと考える」というバッドパターンだ。
>主要な目標を定めたからといって、それに寄与しないことをしてはいけないわけではないし、期の途中でより有望なチャンスが訪れたなら計画を破棄すれば良いのだから事前に心配する必要はない
>新しい目標は、すでに設定したものと比較してどうなのか?
>新たな目標を追加するために、既存の目標を削るべきだろうか?

>たくさん候補が出て時間が枯渇してから優先順位をつけるのは負担が大きい。最初に一つ選んでしまえばたくさんになる前に2つ目が出現した時点で取捨選択できる。
>何が主要なものか明確にしておくことによって、トレードオフが発生してしまった時に悩まずに意思決定できるようにする効果。これはインセプションデッキトレードオフスライダーに相当するものだ

>妻に相談したら「一つ選ぼうとしたら包括的な目標として『生き延びる』になるのでは」とか言われた
>たしかに生き延びなければ何も達成できないぞ?
>包括的な目標を置こうとして抽象度の高い「生き延びる」になってしまうのも適切ではないが、今具体的に見えている目標O1, O2, O3とある場合には「それらをやる理由はなんなのか?なんのためにそれらをやるのか?」を考えた結果として事後的にもう一段階抽象化されたOが作られるはずなのではないか

>風穴 江 OKRって、存在意義がはっきりしている(かつ、ややもするとバラバラになりがちな)「チーム」のような場合に適した方法であって、「個人」のように、いろんな役割を複合的にもってる文脈には合わないのかなと思ったり。
>OKRは個々人が自分のObjectiveとKey Resultを言語化するという方法なのですが、「組織のOKRと個人のOKR」って言ったときに暗黙に1個人は1組織に所属していることを前提にしていて、パラレルワークとは若干フィットしないところがありますね。
>その場合、個人にとっては個人のOKRが主で、組織のOKRが従かなと思います。もし組織のOKRと個人のOKRがフィットしないなら、その組織を辞めるべき、ということです。
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