NISHIO Hirokazu[Translate]
二重組織の間違い
二重組織を描いたときはまだよく理解していなかった

組織Xが組織Yを完全に包含しているかのような表現をしてしまった
これは正しくない、この誤解によって名付けられた「二重組織」というネーミングも正しくない
組織Xはパーミッションレスに入場可能である
組織YへのゲートがXの中にあるとは限らない
それは実質的にゲートが誰にでも見える状態ということ
ゲートは基本的に独裁的選抜の形で始まる
両方に所属している人がXの人から見て可視であるとは限らない
Yに所属していることをわかりやすく振る舞う「運営」的アカウントAがある
構造によってはやたら負担が掛かるので個人名ではなく「運営アカウント」を名乗る
非人格的アカウント
発信しないアカウントBもある
単に見ている、問題行動を見かけときにYの中でアラートを上げたりする
Xの人と直接コミュニケーションを取らないことも多い
Xの中で積極的に活動することによって注目が集まる
その結果としてYにリクルーティングされる
そうではない経路でYにリクルーティングされる人もたくさんいる
ここはXの人から見て不可視なだけであって、XやYに相当するコミュニティが別途あると考えるのが自然
高校や大学の同級生だったり、かつて同じ会社で働いてたり、何かのプロジェクトを一緒にやったり
基本的にゲートが隠されているコミュニティはこのリクルーティングの際の選抜によって人材の濃度を高めていく
基本的には良いものを移動させるだと思う


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