NISHIO Hirokazu[Translate]
存在するしない対立
共通パターンを見出したので名前をつけたnishio

事例1
>ファクター:要因
>ファクターという言葉を使う時、リファクタリングと強い関連のある言葉として認識しているので「要因」に書き換えられるとそのリンクが断ち切られて違和感があるnishio
>ファクターからリファクタリングは連想しないなぁ 増井俊之Mijinko_SD
>>re- +‎ factor
>カタカナで書くとわかりにくいのかもしれないけど語幹がfactorで、後からingがついてるだけnishio
>ファクターという言葉は要素とか要因以外の意味で使われるのを見たことはない 増井俊之
>refactorという言葉は見たことがない (英語でも日本語でも) 増井俊之

事例2
>テレビドラマの水戸黄門で「殺陣の前にさっさと印籠を出して控えさせればよいのでは?」というようなことがよく聞かれる。mgn901
>いや、今ではそんなこと聞くひとは、あんまりいないと思いますよ suto3
>水戸黄門を話題に挙げると聞かれますね。mgn901
> mgn901の周りが特殊な環境なのか?
>「よく」が曖昧だから意見がすれ違ってるだけで「聞く人が存在する」なら観測事実なのではnishio

共通パターン
Aさんは自分の観測範囲にXが含まれているのを見て「Xが存在する」と言う
Bさんは自分の観測範囲にXが含まれていないので「Xは存在しない」と言う
考察
これはそれぞれの観測範囲全体の大小とは関係がない(ので「観測範囲が狭い」という表現を使うことは避けた方がいい)
双方が省略なしに「私の観測範囲にXが存在する/しない」と表現していれば、どちらの主張もTrueになれる


"Engineer's way of creating knowledge" the English version of my book is now available on [Engineer's way of creating knowledge]

(C)NISHIO Hirokazu / Converted from [Scrapbox] at [Edit]