NISHIO Hirokazu[Translate]
テセウス戦略
曖昧な停滞の打破の方法の一つ
ある対象Xがある
Xを変えたい人Pと変えたくない人Qがいる
この解像度では両立不可能なので膠着状態
まずXを分解する
一部を交換する
この時にQの効用の減少とPの効用の増加がイコールではないのが肝
Qの効用が低下しないならパレート改善
テセウスの船」は部品の交換を繰り返して100%交換した時に「元の船か?」という問なわけだが、現実的な問題では変えたい人Pも「100%変えたい」わけではないことが多い
たとえ部品を100%交換したとしても継続による正統性は維持できる、というハック

具体例
あるソフトウェアXがある
Xにある特徴A1を追加したいが、それは現在の特徴A0と両立しない、そしてA0の継続を期待する人がいる
これは膠着状態
そこでXを分解する
具体的にはプラガブルにしてA0をプラグインにする
次にA1をプラグインとして追加する
このときデフォルト挙動がA0であるなら「A0を継続したい人」の効用は低下しない
将来、ユーザがA0とA1のどちらを選ぶのかを観察する
たとえばA1を前提として開発継続する人が増えれば参加による正統性、ユーザとしてA1を選ぶ人が多ければパフォーマンスによる正統性が高まる、継続による正当性を上回った段階でデフォルトをA1に切り替えれば良い
Retrospective Fundingと同じ発想、どちらが良いのか事前に判断することは難しいが、時間が経ってからどちらがより成功しているか判断するのは容易
軸足のある変換のイメージ
軸足はなくていいか

Xという言葉が指す概念が拡大
「拡大」で検索してたけど、探してたものは辺縁が育てばそれが中心だった

"Engineer's way of creating knowledge" the English version of my book is now available on [Engineer's way of creating knowledge]

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