NISHIO Hirokazu[Translate]
パレート改善に幅がある

価値観Xと価値観Yにトレードオフの関係がある状況
現在の状況Rがパレート最適でない場合、どの価値観でも悪化させることなく改善ができる
その改善Pは一通りには定まらない
意思決定者が一人の場合にその人個人の価値観に基づいて適当に選んだとしても「誰の価値観でも悪化していない」ことは満たされる
パレート最適であることはPであることの十分条件ではない、具体例Q1

実現可能性フロンティアは技術の進歩によってどんどん外側に広がっていく
だから、過去の決定は常に「パレート最適ではないR」になる
それを「改善」するPは常に複数の選択肢がある?
このPからの選択は誰も損ねない
ならば独裁的な意思決定が正当化されるか?
されなさそうな気がする
(保留)素早く独裁的に意思決定することによって
意思決定をすることで次のPの範囲を狭めてしまう
パレート最適な状態との差が大きくなるとデメリットがあるが、意思決定のオプションが減ることもデメリットがある、という別のレイヤーのトレードオフがある

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