NISHIO Hirokazu[Translate]
新しい扉が開いた(2023-02-12)
2023-02-12
/villagepump/新しい扉が開いたが面白いが、壊すことを恐れて僕も切り出しができない状態になっていた
なのでここにバックアップを取った

nishio
なんか上手く言えないのだけど新しい扉が開いた気がする
今まで、僕の画像のアウトプットといえば白地に黒のマーカーで解説のための図解ぐらいだった
モノクロの世界?issac
実物を見ながらのスケッチには挑戦したことがあったが「写真でいいじゃん」となった
脳内のバーチャル世界に映像がなかった
非実在の世界を映像的に想像する能力がなかった
ここしばらく「描画AIで画像を作る→良し悪しの判断をする」をやってるうちに「詰まっていたパイプに水圧を掛けたら流れるようになった」的な感じ
上手く言えない
今まで認識できておらず思考をする時に動かせなかったものが動かせるようになった
スポーツを始めたときに似た感覚があったissac
いままで認識していなかった体の動かし方や筋肉の存在をはっきりと知覚して、新しい動かし方を試してみる
これが楽しい
ボールや竹刀や棒などの器具を使う場合でもありそう
道具を介して自分の身体感覚が伸長される、というような
確かに。最近ドローインをしてて「なるほど、これが骨盤底筋か」となったnishio
筋トレって、まず筋肉の存在を認識する感じのところがあるよね
あるはるひissac
ちゃんと体のどこを鍛えているのか意識しないと効果的なトレーニングにならないと関原さんに言われた
関原さん=人
ランニング中などもそう
クレーンゲームに例えると、今まで左右にしか動かせてなかったが、奥行き方向に動かすボタンがあることに気づいて「これを押したら前後にうごくじゃん!」となったような気持ち
何の話なのか凄い気になるはるひinajobissac基素
だいぶ頑張って言語化したんだけど、それで伝わらないなら「まだ芽生えたばっかり」だから「大きく育つまで待つ」しかない気がするnishio
XXの解像度を上げるという現象のように見えるがXXが何かよくわからなかった。描画?inajob
「解像度を上げる」だと、元からぼんやりとは見えていたものがハッキリ見えるようになった的な状況をイメージして違和感があるnishio
こっちの方が近い: /nishio/リテラシーの霧
全然見えていなかったものがおぼろげに見え始めた的な
動かす」ことに重点がありそうな予感issac
使っていなかった領域が動かせるのを知った
筋トレやスポーツなどで筋肉動かすときの感覚
同じように、これまで意識してこなかった「バーチャル世界の映像を想像する」頭の領域があるのを知った?
動かしてみるともっと動くようになった、面白い!というようなissac
これをInstaChordに期待してる(余談)
いい話nishioinajob
これがかなり近いと思うnishio
新しい自己表現の獲得かもissac
Scrapboxでパラダイムシフトできたように、描画AIでもまたシフトできるのかもしれないsta
新しい事を試してみる利点として覚えておきたいkidooom

inajob
自分は音楽理論の勉強がてら、和音が鳴らせるアプリをまず書いた
その後電子工作を学びハードウェアとしてRakuChordを作った
その過程でピアノを両手で弾く事が、(幼稚園の先生的な弾き方であれば)超絶技巧でも無さそうなことに気付いた
この辺で新しい扉が開いた感あったかも
これ最近わかった基素
そしてInstaChordも楽しんでいる
そもそも電子工作を学んだことが新しい扉が開いた事例
アハ体験って言葉もあったな
こっちはもっと軽い「気づき」みたいな感じかな?
3Dプリンターを買ってからプラスチック製品も「作るもの」として見るようになった気がする
射出成形の知識はまだないけども、、

関連
> 作り始める前に作れそうかどうかを判断できない
> だから、すべてが そこそこな技量を要求され るように感じてしまう
> へぼいものを作らずにいきなりは無理

抽象度の高い方の話と低い方の話とがあるはるひ
前者は「新しい扉が開いた(開く)」こと、後者は新しい扉が開いた#63ad9797aff09e00000cdd6cで気にされているその内容
(やっぱ後者が気になる)
あらためて解釈すると、動き始めたのは頭のGPUみたいな感じ?
オンボくらいだったのが

いろんな意見を見て境界がだんだん明確になってきたnishio
⭕️詰まっていたパイプに水圧を掛けたら流れるようになった
筋肉の存在をはっきりと知覚して、新しい動かし方を試してみる
奥行き方向に動かすボタンがあることに気づいて
解像度を上げる
「動かす」ことに重点がありそう
頭のGPUみたいな感じ?
既存の何かの性能が上がったのではなく、新しい機能が増えたように感じている
1が10になったのではなく、0が1になった
どちらも数としては増えてるので他人から見ると「性能の向上では?」となるのかもしれない
が、本人としては性能の向上には感じない。なぜなら0の時には認知してなかったので比較対象が存在しないから
それは「動かす」ことに関連している
0の時には動かせない
1になったので動かせるようになった
たぶん動かすことによって10へと増えていく

基素
イラストの技術は練習量に対して線形ではなく極端に言えばステップ状に伸びる感覚があり、それはほかの人もよくいう
「気づき」を得るとそれができるようになるというような表現を色々な人がする
近いものかもしれない?


InstaChordによる変化を観察
nishio
全然絵を描けないところからAIで絵が生成できるようになるのと、全然楽器が弾けないところからInstaChordで弾き語りができるようになるのとを比較しよう
あー、なるほど、曲が「聞くもの」という認識だけでなく「弾くもの」という軸が増えるのか(観察)
レベル1:
曲を「聞くもの」と認識していて、自分がそれを弾く可能性を認識していない
イラストを「見るもの」と認識していて、自分がそれを生成する可能性を認識していない
このフェーズは「無」
レベル2:
自分が曲を弾く可能性を認識し、どれを弾いてみようかと考え始める
自分がイラスト生成ができると気づいて、何を生成しようかと考え始める
このフェーズは「できそう感」
レベル3:
いくつか弾いてみて、何が簡単で何が難しいか認識できるようになる
「なるほどこの曲は2回転調するのか」とかがわかるようになる
いくつかイラストを生成して、何が簡単で何が難しいか認識できるようになる
ここをイラストと弾き語りでまとめたのは適切ではないかも
前者は0から生み出す、後者はすでにあるものを上手い身体操作で再現する
「動かす」の側面では共通してるけど「作る」の側面では共通してない
音楽で「作る」は作曲になりそう
多分インスタコードに慣れて、ある程度の曲を「コード進行を見ながら弾く」経験を積むと、脳内に「コード進行」の身体感覚が生まれる
それができると自分で適当にコード進行をしてみることができるようになる
で適当にコードに含まれる音を鳴らしてたらそれっぽいメロディができて「下手だけどゼロから生成できた」という経験になる
この段階が画像生成AIに「プロンプトを入れたら絵が出てきた」のフェーズに相当する?
AI画像生成が「ゼロから」な気持ちだけど実際にはAIが過去のものをたくさん学習しているのと同じように、音楽生成もまず過去のものをたくさん学習することが必要?
InstaChordも「0から生み出す」があるという話
>なんとなく弾いているうちに曲ができるみたいなあの感覚...(InstaChordだと) それができちゃう...触っているうちに曲ってこういう風にできているんだっていうのが段々分かってきたという人も多いですね。このコードの後ってこれになること多いよねっていうのに気づくこともできます。
レベル3の先は分岐があると思う
簡単に弾ける曲のバリエーションを増やしていく
難しい技巧ができるように練習していく
レベル1の時にはそもそも認識していなかった「アルペジオ難しいな」みたいなことが言語化される

2023-01-04
まだ届いてないけど、注文したことで「弾けそうな曲とは?」という思考が発生しているnishio
まだ触ってもないのでこの時点での「これは弾けそうでは?」は多分間違ってる
2023-01-14追記
「残酷な天使のテーゼ」は難しいと思ってたけど、実は難しそうと思ってたところは3~→6にすぎない、これはそんなに難しくない、ということがわかった
メロディからサビへの移動のところに捻りがあるケースが多い、サビだけに限定すれば難易度がグッと下がる
2023/2/12追記
「難しそうと思っていたが、やってみるとそれほどでもない」
難しいと思い込んで、やろうとしないことによって、難しくないと知る機会が失われる
上記のこれだ
> 作り始める前に作れそうかどうかを判断できない
> だから、すべてが そこそこな技量を要求され るように感じてしまう
> へぼいものを作らずにいきなりは無理

2023-01-14
今の時点で思ってることを描いたnishio
1: 普段左右にしか動いてない
黒いゾーンは見えてないし、存在にも気づいてない
2: 上にも動けることに気づく
3: 意外とどんどん進める
あるとも思ってなかったものがどんどん見えてくる
5: その実現に向けて動いてみたら、壁が見つかる
「そもそもできないこと」だったり「今の自分ではできないこと」だったりする
星を目指すために壁を超える方法を探すのが、違う星を目指すのか、などの考えが生まれる
具体例
描画AIで「女の子の絵」を生成することは予想以上に簡単(3)
だが「平等のモチーフとして天秤を持たせよう」「ギロチンの前でピースしよう」みたいなことをやろうとして全然うまくいかない壁を知る(5)
「ギロチンの前でピース」という発想が出てくるのが(4)
(1)の段階ではそんな発想は出てこない
InstaChordで有名な曲のサビを弾き語りするのは予想以上に簡単(3)
だがしかしそれは「動画に合わせてコードが流れてくる『動画プラス』がある場合」の話
一般的な、歌詞にコードが併記されているだけの情報では「弾くタイミング」がわからなくて混乱することがある(5)
そもそも「弾くタイミング」が単語の境界にマッチしないケースがしばしばある、ということはやり始めてから認識した
見抜くのが難しい基素
多分「拍子」の感覚がまだあんまり育ってない、それを意識して曲を聞いたことがない
3/4と6/8の比較動画で少し「なるほどなー」となった
これを書いた後でストロークパターンの概念を知ったnishio

最初に投稿した時にうまく言えないなぁと思ってたことが少し進歩した
5のことを言いたかった
しかし2だと解釈されてしまう
関連
描画AIによって「扉が開いた」と感じる前に実験してないので「扉が開いた」ことが原因で「想像」ができるようになったのかはわからない
一度「想像」のパイプが通るようになったことで、言語的に意識的に圧力を掛けて通すことができるようになった

登山のメタファーを想像したinajob
目の前の高い山まで進むんだけど、そこまで行くと、またその先に高い山が見える
メダカ空中回廊の実験を連想したhatori

2023-01-26
今の気持ちを書くnishio
かつて「難しい曲と簡単な曲がある、簡単な曲を探して弾こう」と考えていた
今「難しい」の定義が変わった
難しいコード譜をノータイムでやさしいコード譜に脳内変換できるようになったから。
ゆーいちさんが「初心者向けコード譜を選ばなくていい、セブンスやsus4を無視するだけでいいから」と言ってたのをその通りだと思うようになった
一方で3~のスワップは省略してはいけないし、7bのbは省略してはいけない
この判断が特に思考せずにできるようになった
「弾くタイミング」がわからなくて混乱することがある 多分「拍子」の感覚がまだあんまり育ってない これを書いた後でストロークパターンの概念を知った
「アップストロークを弾け」
指の切り替えに時間が掛かってた頃は余裕がなかったからアップストロークを弾けなかった
コードの切り替わりだけジャーンとするのではなく、常にジャカジャカしていれば「拍子」の概念は明確になる
歌詞が漢字で書かれてて1文字で何モーラもあったり、歌詞がない休符の区間があるせいでコード譜は時間軸が歪みまくっている
それを脳内で補正することを当然として求められている
歌詞とコードだけでは情報が足りない
ジャカジャカしてると「あ、次だな」「3ジャカ1ジャカ4じゃかってパターンなのね」がわかるようになる
「やさしいコードへの脳内変換」「拍子の概念の獲得」があわさって、かつてはやさしくて動画プラスのついてる曲しか弾けなかったのが、こんな風に変わってる:
> 転調の勉強に弾いてみようとしたが難しいnishio
> 6_3_4_3_6_5_4___ 2___1___4_____3~_ 6_3_4_3_6_5_4___ 2___1___4~___7b____6___
> ぐらいに簡素化した上で動画を0.5倍速にしてなんとかサビだけ
コードを簡素化して長さを明記している
コードからICNへ
ICNで書かれてない誰でもわかるコード進行講座転調パターン全網羅を自分で弾いて確認するために自分でICNに変換することを繰り返しているうちに変換能力が上がってきた
> Key:F# 2~ 3~ 1# Key:B 4 5
> うーん、インスタコード的には前半がまったく引きやすくないぞ?nishio
> G#とA#が両方メジャーで入るのは…Ebだな
> (解説者Ebの話)
>  インスタコードでの弾きやすさの観点から考えて解説者の解説を少し先取りできた、音楽理論知識の進歩を感じる!nishio
与えられたキーを疑って、自分でコードからキーを判定できている
InstaChord以前は見えていなかった地形が見えるようになって、どこに到達するのかどれくらいのコストがかかるか予想がついてきた
それによって、自分の欲求が明らかになってきた
僕が懐かしいと思うアニソンはifletにはない、動画プラスになってない
その他のサイトからコード譜を見つけてICNにする
この辺ぐらいで個人的には十分な気がする
キーを判断してICNにすることはでき始めている、やればできる
耳コピはできないが、今のところそこまでして弾きたい曲があるわけではない
複雑なコードをうまく弾きたい気持ちがあまりない
自分の物理的な身体のコントロール性能を上げることにあまり興味がない
楽曲の構造に興味がある
自分が良いと思う曲がどういう仕組みでできているのかわかりたい
微分音に興味がある
InstaChordの範囲を逸脱してる
DTMソフトに詳しくなればできる?自分で実装しちゃう?
12音階でない楽曲に興味がある

2023-02-11
今思っていることnishio
「動画プラス」のついてない曲を弾くため必要なスキル
コードからICNへの変換
歌詞にコードが書かれてるだけのコード譜からタイミングを理解するスキル
前者のスキルはキーがわかってるなら時間がやればできる
やり方は理解している
後者のスキルがわからない
そこで方眼紙に書いたりしてて気づいた
コード変化の手前の裏拍に歌詞の単語の一部を入れてくるケースがけっこうある
例:
自分の認識が合ってるのか気になって調べたらちょうどいい楽譜があった
「風、胸、叩いて、私、微笑んで」などの単語が分割されてる
小節を感じるスキルが育ってない僕みたいなのはこのメロディを下記のようなブロックで認識する
このブロックの頭でコードを弾いてしまうと、ズレたり、数が合わなくなったりしてしまう
前回「アップストロークを弾け」で一歩前進した感じがあったが、今日はもう一歩前進した
メロディや歌詞のことを忘れた方がいい
コードの上にメロディが乗ってるのであって、メロディの上にコードが乗ってるのではない
歌詞の意味や単語の区切りよりもコードの方が重要
1ヶ月ほど前に書いてた: そもそも「弾くタイミング」が単語の境界にマッチしないケースがしばしばある、ということはやり始めてから認識した
この気づきをはっきりと説明できるようになるまでに言葉が熟す時間が必要だった

2023-02-12
「新しい扉が開いた」をメルロ・ポンティ的な語彙で説明できそうだと感じたnishio
>ハイデガーは存在の概念を事物的な存在と道具的な存在にわけ、道具的な存在を使用する技能が世界を開示すると考えた
>一方でメルロポンティは主観的な身体の運動志向性が世界の理解をもたらすと考えた
>ハイデガーは道具を人間の身体とは別のものだと考えたのに対して、メルロポンティは人間の身体自体も道具だし、人工物を道具として使うときでも主観的には身体の延長として認識されていると考えた
筋肉の存在をはっきりと知覚して、新しい動かし方を試してみる
奥行き方向に動かすボタンがあることに気づいて
解像度を上げる
「動かす」ことに重点がありそう
これ世界の理解が「認知の解像度を上げること」ではなく「道具を使用する技能の向上」で推し進められてる事例だな
「メルロポンティ的な語彙」って書いたけど、これに関してはハイデガーとメルロポンティの区別は必要なかった
「現象学的な語彙」って言っていいのかな?それは逆にフッサールが混ざって違うものになっちゃうか…

関連
これは「Googleストリートビューを見て現在地を当てる」というゲームをプレイする過程で認知の解像度が高まっていくプロセスの記述
ここでの話と少し違うという感じがしていた
たぶんそれは「認知の解像度を上げること」と「道具を使用する技能の向上」との違いなのだろう


"Engineer's way of creating knowledge" the English version of my book is now available on [Engineer's way of creating knowledge]

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