プロセス指向心理学（Process-Oriented Psychology）は、心理学者アーノルド・ミンデルが開発した心理療法の一種で、「プロセスワーク」とも呼ばれます。

人間の内面に起きる問題や葛藤、身体症状、夢、人間関係など、あらゆる現象を「プロセス（流れ）」として捉え、それらに意識を向けることで、気づきを得て変容を促すアプローチです。

現象に従う あらかじめ正解を決めず、「いま起きていること」を丁寧に追いかけることで自然な変化を促します。

二次的プロセスを尊重する 本人がまだ自覚していない側面（「二次的プロセス」）に注目し、それを意識化・統合することで新たな可能性を引き出します。

身体症状や夢を重視する 夢や身体の感覚を心理的プロセスの表現として捉え、その意味を探求することで潜在的なメッセージを理解します。

社会的文脈も扱う 個人の心理だけでなく、対人関係や社会問題、葛藤にもアプローチを拡張し、社会的変容を促すことも目指しています。

ユージン・ジェンドリンの哲学と共通点が多いように思う

その通りです。プロセス指向心理学（ミンデル）とユージン・ジェンドリンの哲学（特に『体験過程』や『フォーカシング』）は多くの共通点があります。

体験を重視 どちらも個人が「今ここ」で感じている直接的な体験・感覚に意識を向けます。既存の理論や枠組みを優先せず、本人の内的なプロセスに従う点が共通します。

身体感覚を中心に置く ミンデルは身体症状や感覚に注目し、ジェンドリンも「フェルトセンス」（言葉になる前の身体的意味感覚）を重視しています。言葉にならない微妙な感覚に注意を向けることで、潜在的な理解を促します。

自己組織的なプロセスの尊重 両者ともあらかじめ目的や結論を決めるのではなく、自然に生じるプロセスや気づきを尊重します。そのプロセスに従うことで新しい意味や可能性が現れると考えます。

ジェンドリンの哲学は、哲学的な基礎づけが強く、主観的な体験の内側で起きる「意味の形成プロセス」を丁寧に追っています。

一方、ミンデルのプロセス指向心理学は、より社会的・集団的文脈（関係性や葛藤解決）にも積極的に展開される傾向があります。

どちらも「人間のプロセス」を現象そのままに捉えることで新しい気づきを促進しようとする姿勢で深く共鳴しています。

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確かにね〜、ジェンドリンの方は個人の中で起こることに重みを置いてる感じはあるな