NISHIO Hirokazu[Translate]
どう作るかではなく何を作るかが大事
どう作るかではなく何を作るかが大事

>nimdanaoto 実際この認識で, 技術力は教育でなんとかなるので, アイデアを持ってる人間に技術力つけさせて成功させようというプロジェクトだと思っている
> 私も未踏やる前はC++をstdout付きのCとして書いてるレベルの人間だったし暗号もAESとRSAしか知らなかったからなぁ
> >_kokt_vrc: 未踏、技術力のある人間を掘り出すのではなくてアイデアを持っている人の実現を支援しているだけにしか見えないと言ったら言い方が悪いけど、アイデアはないけど技術力はあるみたいな人が対象になってない
>nimdanaoto 力を持つことより力を正しく振るうことのほうが難しいがち

なんらかのアイデア熱意を持ってる人が技術的につまずいているときに、メンターが技術的指導をしても、それは彼のプロジェクトのままだが、
なんらかの技術を持ってる人がアイデアや熱意のないときに、メンターがアイデアを与えたら、それはメンターの下請けにすぎない
アイデアがあることは技術力云々の前段階の必要条件
技術的知識は与えることができるものだから相対的に価値が低く、熱意を持てるアイデアは与えることができないものだから相対的に価値が高い

"アイデアはないけど技術力はある"という表現はアイデアを軽視している
アイデアを「思いつくもの」かのように思っていると思う
アイデアを軽視していることによって、アイデアを磨く技術アイデアを伝える技術、を獲得できていない
つまり技術力が低い

どう作るか」ではなく「何を作るか」を考える能力を持った人材を発掘育成しようとしているわけなので、「どう作るか」を偏重してると評価マイナスなのは当たり前
価値を感じていないものを学ぶことは困難なので、すなわち「育成困難な個体」ということになるから


"Engineer's way of creating knowledge" the English version of my book is now available on [Engineer's way of creating knowledge]

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