インポスターシンドローム
インポスターとは「詐欺師」のこと。自分は実力で評価されているのではない、自分は無自覚に詐欺的行為をしているのではないか、という気持ちになる現象。
「症候群」と名付けられてるが、提唱者は「インポスター体験」の方が適切だったと後に考えるようになった。言葉のインパクトが強くて一人歩きしている。
根拠のない自信の裏返しのような状態。根拠となる実績があり、それが他者から評価されているにもかかわらず、「それは自分が相手を騙しているからだ」と認識することで自信喪失状態になる。
過去の自分が実力より高く評価されている人を詐欺師だと認知していた場合に、自分が高く評価されたタイミングで批判の矛先が自分に向いてしまう現象かもしれない
>社会的に成功した女性の多くが、自分を賢いと思わず、他人から過大評価されていると考えている
女性には限らない、という主張がある
「限らない」という点には同意見だが、性差があるかどうかは未知数かなと思う
関連
仮説

過去に「能力が大したことがないのに評価される人」に対して否定的な気持ちを持ったことがあり、自分が同じ立場になったときに「その立場の自分」と「その立場の人を否定する過去の自分」とがぶつかってしまう現象
自分はちょっと違う解釈


抑うつ者は自己や社会を正確に認知してしまう
健康な人は世界を歪めて認知できる
自己欺瞞
このイリュージョンが解けてしまうと再びかけるのがめちゃくちゃ難しい
社会の視点で自分を見たとき、大部分のケースで「今すぐ殺しても社会の大勢に影響しない」だと考えるのがリアリズム的なのだろう

低く見られたほうが傷つくリスクを避けられる

自分の能力を評価してくる人は何か裏があるのではないかと考えてしまう
この傾向は丁寧に作り上げられる
親が大きいように思う
親が子どもを褒めない
親が子どもの成果を否定する
例

がテストの中学校のテストで概ね90点以上をとって社会では学年1位をとった。1位を取ったのが嬉しくて親に報告したら「成績をすべて見せろ」と言われて唯一90点を割ってしまった数学を指摘され「90点を割った科目があるのに、自分のいい面だけを見せようとする、卑怯な人間」という評価をいただいた
自分が完全無欠でないと承認されないという
呪いを頂いた
家以外の評価と家の評価が食い違う
そのうち日本社会に
本音と建前という文化があることを理解する
こうなるともはや何が本当なのかわからなくなる
なるほど

自分が褒められる→裏で何を言われているかわからない
最初から自分が低い存在であれば負荷を受けない
自己肯定感が低いと他人に攻撃的になる
>「能力が大したことがないのに評価される人」に対して否定的な気持ちを持ったことがあり
これは結果こうなってしまうという話と思っている
なるほど

自分を低くする戦略で生きていると、この場面に遭遇すると凄まじい葛藤が生じる
「自分が最底辺の人間であるべき」という信念があると、自分より何か劣った点があることに対して否定的になる
認知が歪んでいる
2024/2/12
本物のインポスターを何件か目の当たりにすると「私ってインポスターなのでは…」とか悩んでる人はインポスターじゃないよと言いたくなるな