NISHIO Hirokazu[Translate]
社会文化的進化
>ヒトは社会文化的進化と生物学的進化、双方の産物であるという二重相続理論
> それぞれの要因は個別の選択メカニズムと伝達様式(生物学的には遺伝子であり、文化的進化の単位はしばしばミームと呼ばれる)を持つ

企業文化の変化も同じようにミームの伝達と選択メカニズムによって描写できそう
会社のビジョンなるものをホームページに載せたけどそれが文化にならないケース
そもそもそのビジョンが社員の個々人の中で複製されているか
例えばサイボウズの場合だとミームの一つとして公明正大があって、A案とB案のどちらにしようという議論になった時に「A案の方がコストは高いが、公明正大だからA案にしよう」という結論になったりする。この時に「公明正大」のミームは議論の参加者に複製される。
「コストが高いが公明正大なA案を選ぶべき」「公明正大ではないがコストの安いB案を選ぶべき」の2つのミームが議論という「淘汰圧」「選択メカニズム」で選ばれる。
「公明正大を軽視するミーム」がどんどん淘汰されていく。
これが企業文化の成立プロセス
これもミームで説明できる
オウンドメディアに掲載することによってミームが複製されている
また、社外にリリースして、それが賞賛されることによって「このミームは、社内だけで生き延びてるガラパゴス概念ではなく、外の社会でも受け入れられるものだ」という社会的証明になる



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