目標という幻想
書籍ではなく解説だけ読んだ感想「当たり前じゃん」

↑は「目標を設定するとその目標だけが達成されてしまう」という話かと思うが、この本は「目標を設定することでは目標を達成することができない」という話をしているのでちょっと違いそう

本書に実験結果などの報告があるならそれを読んでから判断したいが「目標を設定することでは目標を達成することができない」はこの文言だけ見ると不適切な抽象化の産物と感じる

十分低い目標を設定すればほとんどの場合達成されるし、十分高い目標を設定すればほとんどの場合達成できない
なので適切な目標設定の幅を捨象して議論することに意味がない
それはそうで、本もそう言っている

とりあえず本を買った

高い目標を設定しただけで達成されないのは当たり前
KPI(=評価軸)を設定すると、その軸を最大化するように動機づけされる
この軸の上でのどの幅が適切かが不明瞭な状態ではOKラインまでの幅がどんどん小さくなる
モラルハザードが起きる
軸以外の方向の探索が抑制される
日本では未踏という名前で25年前からやっている
そのやり方がスケールしないことの方が本質的な問題であって、それを解決する方法が生み出されなければならない
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後半、人工生命の話やAIの研究の話になってきた
面白い話になってきた
言語的ルールによってではなく
重みの塊として「興味深さ」が記述されてそれに従って探索していく
京都の研究所の話はうっすら聞いてたけどこういう感じになったのか
面白かった
僕にとってはコンポーネントは大部分すでに持っているものだったのでそのレイヤーでは目新しさがなかったが、これをつなげるか〜というメタレベルの面白さがあった。
思考の結節点として有用