NISHIO Hirokazu[Translate]
思考の結節点2024-09-22

Summer498
人の生き方に腑に落ちるとか腑に落ちないとか言ってるのって,人の生き方にストーリー性を求めようとしすぎてるのでは,という感じがする

2024/3/1
思考の結節点2024-02-21を読んで、「腑に落ちる」気持ちが増したblu3mo
研究者としてのマクロな方針(会社の要請とは独立したもの)が垣間見えて、より理解した気持ちになっている?

最近blu3moは自分自身の過去/未来の研究開発を説明できる一貫性のあるテーマを構築しようとしている
理由
一貫性のあるテーマの元で研究開発するのを面白いと思っている(/blu3mo-public/抽象と具象の行き来的モチベ)
対外的に分かりやすいテーマ/ストーリーがあったほうが認知されやすい・興味を持たれやすいと思っている
「〇〇の人」みたいな覚えられ方を期待している
一貫性のあるテーマの元で研究開発するのをかっこいいと思っている
その作業に取り組む過程で、nishioがマクロな方針について考えている様子があまり見えなくて疑問に思ったのかも
nishioblu3moを説得する必要がないので、疑問に思うのは当然 説得する必要のない人を説得しないblu3mo

2024-09-22nishio
なるほど、興味深い
人の生き方にストーリー性を求めようとしすぎに関しては「しすぎ」ではないと感じた
一部の職業においてはストーリー性が競争優位の源泉である
blu3moはそれを理解しているので自分のストーリーを設計・構築しようとしている
対外的に分かりやすいテーマ/ストーリーがあったほうが認知されやすい・興味を持たれやすい
その過程で周囲を観察したときに、どういう設計で動いてるのかよくわからない事例(nishio)があったので気になったのだという理解
一方で僕は「そのストーリーは事前に設計できるか?事前にはわからないのでは?」と思っている
>僕の中のメタファーはConnecting The Dotsで「点」が先にあり、後から「つながる」もの
>「これが何か過去の点とつながるかなー?」と考えた時に、過去の点がたくさんある方がつながりを発見できる確率が上がる
>だからたくさん点を打って速やかに公開する
>カウンセラーはクライアントが予期せぬキャリアの機会を見つける確率を上げるために、探索的な活動に従事するよう指導する必要がある
>You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life.”
利用と探索のトレードオフで、人はほっとくと探索過小になる(特に年齢が高くなるとなる)ので、意識して探索行為をしなければならない
その探索は今までの実績と離れたところであるので、外部の人にはつながりが分かりにくい
まだつながりがないところを開拓しようとしているわけなので当然
しばしば非合理にすら見える
尾鷲やなめら会議にコストをかけて記録を残してるのはなぜか
それが将来つながるdotになりうると考えているから
いま払う記録コストと、将来connectしたときに得られる価値とを比較したときに、後者の方が大きいと考えているから長期投資として行われているわけだ

"Engineer's way of creating knowledge" the English version of my book is now available on [Engineer's way of creating knowledge]

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