NISHIO Hirokazu[Translate]
速く行きたければ一人で進め、遠くまで行きたければ皆で進め
>"If you want to go fast, go alone; but if you want to go far, go together."
アフリカのことわざとされている
本当にアフリカのことわざであるのかどうかは議論になった src: NPR
結論: アフリカでよく知られるフレーズではあるが、特定の話者には結びついていない
Cory Booker の2016年の発言で有名になった
Hillary Clinton の1996年の本「It Takes a Village」ですでに言及がある
nishio日本語で例えると「出る杭は打たれる」のような、よく使われるが作者不詳のフレーズだろう

アフリカ(ルオ語)のことわざ
年寄りは若者のように速く走れないが、知識があるので遠くまで行くことの助けになるという意味
知識がなくて足の遅い若者を連れて行っても「遠くまで行く」ことには有益ではない
「遠くまで行きたければ皆で進め」という表現だとそこがあいまいにされている

短期的な効率を求めるなら一人でやるべきだ、という解釈もできる
>Down to Gehenna, or up to the Throne, He travels the fastest who travels alone. --- Rudyard Kipling
ゲヘナへ下ろうが、玉座へ上ろうが、一人で旅する者が最も速く旅するのだ。

「遠くへ行きたければみんなで行け」を文字通りに解釈すると「みんなで行けば遠くに行ける」とは言っていないことに注意が必要

みんなで行けば「みんなが」遠くに行けるとも言っていない
一人が持てる最大限の食糧を持って出発し、半分消費されたところで半分殺すと全員で行くよりも遠くに行ける(ブラック)
一番効率の良い殺し方は?
必要ななくなった労働力はなるべく早く殺すことが好ましい
N人でNの食料を持ってスタートしたら全体で1を消費したタイミングで1人殺すべきだな



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表記揺れ

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