NISHIO Hirokazu[Translate]
遮眼帯のたとえ
コストを払ってまでなぜ多様性が欲しいか。それは多様性によって組織の視野が広がることのメリットがコストを上回るから。競馬の馬は遮眼帯という「前しか見えなくなる装置」を顔に付けている。決まったコースを早く走ることが目的の時には、周囲が見えない方が集中できるから。しかしその状態で野に出たら危なくてしょうがない。組織の現状はどちらか?

決まったコースの上を決まったゴールに向かって一番速く進もう、という時に最適だった戦略が、他の状況で最適である保証はない。野山をうろつきまわって美味しい草を捜そう、って時に視野を制限するのは逆効果になる。

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