NISHIO Hirokazu[Translate]
事後的リーダーシップ
未踏は自発性を重視するを書き始めた時、最初は「未踏と自発性とリーダーシップ」というタイトルだったのだが、1つのページに話題が多すぎると感じて切り離した。

リーダーシップ」について考えるとき「複数人いる状態」を暗黙に仮定しがち。

しかし自発的自分ごととしてプロジェクトを開始して自力で進む人は、一人しかいなくても突き進む。

進んだ結果として得られたものを見て、着いていくフォロワーが生まれた時に、事後的にこの人は複数人プロジェクトのリーダーになる。

このタイプの「リーダーシップ」に関しては、一人の時も複数人の時も変わっていない。

この種のリーダーシップを持つ人が実際にリーダーになるかどうかは、フォロワーが現れるかどうかによる。
しばしば「積極的にリーダーになろうとしない」振る舞いが観察される。リーダーになることが自分の目的に有益かどうかによる。
リーダーになろうとするかどうかに関して、色々なタイプがいる
権力欲求によって積極的にリーダーになろうとする人
人との関係性を煩わしく感じていて、一人になろうとする、フォロワーを拒絶する、そのことによって結果的に「積極的にリーダーにならないように振る舞う」人
ここで語られているタイプはリーダーになるかならないかに関心がなく、自分の目的の達成に関心がある
一人でできることに関しては他人がいない方が達成しやすい
複数人が必要なことに関してはフォロワーがいないと達成できない

関連


補足
巷で「リーダーシップ」と呼ばれるものは多様で、例えば組織の辞令によって本人の希望に反してチームの一員にされた人を元気づけてチームの目指すべき方向に進ませることもリーダーシップと呼ばれたりする曖昧な概念

"Engineer's way of creating knowledge" the English version of my book is now available on [Engineer's way of creating knowledge]

(C)NISHIO Hirokazu / Converted from [Scrapbox] at [Edit]