Visual Thinking全史発掘レビューふりかえり
Visual Thinking全史発掘レビューふりかえり
レビュー中の概念誕生

レビューキューは採否の判定装置として設計されたが、実際のログを「語彙の誕生記録」として読み直すと、判定と並行して新しい概念と新しいクラスタ名が生まれ続けている。本人の指摘(2026-08-24対話, provenance: nishio):
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「図的シンボル」みたいに新しい概念が生まれたり「これは〜のシリーズかも」と新しいクラスタの言語化が起きたりしてるよね
メカニズム(AI考察)
命名はほぼ常に2回目以降の遭遇で起きる。「これも〜だ」という
既視感が名前を要求する。
あんまりストーリー的ではないが、2つの異なるものが重なることによって「再利用される単位」が生まれる
これはKJ法の「表札は束ができてから」が、カードを空間に広げる代わりに逐次レビューの時間軸上で起きている現象と読める。
束(bundle)は出会いを演出する装置にすぎず、本当のクラスタリングは人間側に生まれる語彙の方で進行する。実際、人間のシリーズはAIの束境界を平気でまたぐ(B6「1-7はB5あたりに関連があった気が→5-2-8か」)。
成立条件は3つ特定できる:
1. 五月雨式の自由文 — accept/rejectボタンのUIだったらこの語彙は一つも存在しなかった。自由文が概念の産室
2. 分類枠の非提示 — KJ規律で既存familyやAIの束ラベルを見せなかったため、空欄に自前の名前が湧く

ここはシンプルではないところで、"既存の分類枠への当てはめ"を避けて個別の事例を大雑把にクラスタリングして眺めたことはよかったことだが、束にラベルをつけること自体はKJ法的には正しいと思う
問題は「図解の非言語的表現」をどういう言葉に結びつけるかという対応に関して僕の中にあるものとLLMの中にあるものの食い違いが大きくて、ラベルのレビューコストが高くなってしまうことだと思う
前回図解にトップダウンクラスタリングをかけた時は、言語的ラベルのレビューになった、これが高コストだった
3. 大量・連続・高速の遭遇 — 「2回目の既視感」が起きる頻度を先読みキューが最大化した

初出 b11(2026-08-24)「言語的解説は剥がして、図的シンボルにしてもいいかも」。同日の「気づきの言語化」で定義的言語化(「言語的シンボルではなく図的シンボルとして、言語と簡単に対応づけられないが、僕の中での有用な概念に結びついてそうな感じ」「魚を釣り上げるフック」)。以後 b16-1・b30-6・b30-8 で判定語彙として稼働
動きのシンボル — 初出 b18-1「濃縮された『動きのシンボル』」、同バッチ内 b18-5 で再利用
タイトルは箱 — B15-10(2026-08-21)「『箱に入れてしまう』の関連、絵になってなかった概念かも」→ b17-4,8「ページタイトルが『いつのイベントの時の話』というタイプのラベルが貼られた箱に過ぎない」→ b28-5「箱に入れてしまってる感じがある」
描きやすい図のバイアス — b21-8「これも描きやすい図のバイアス」(表現メディアの描きやすさが概念の分布を歪める。言語の「言いやすさ」の図解版)
非言語的思考のハンドル — b18-3 感想メモ「無名の図の再利用は有用な『非言語的思考のハンドル』の兆候」
丸と尖り — 初出 b6-2「これ『丸と尖り』でパターンになりそう」→ 後続レビュー b25-10「『丸と尖り』のシリーズだと思う」で確立した語彙として再利用
唐突な昔話 — 初出 B12-3「3の唐突な昔話は5-2-8あたりと関連しそう?」→ B17-1「これも唐突な昔話の仲間かも」
水面上昇の仲間